フリーランスとして仕事を受ける方法には、クラウドソーシングやエージェントを利用する以外に、企業と直接契約を結ぶ方法があります。
しかし、初めてのフリーランスや直接契約経験のない人にとっては、「直接契約ってどうなの?」と疑問に思うこともあるかもしれません。
そこで、今回は直接契約の特徴やフリーランスが直接契約をするメリット・デメリットについてご紹介します。
また、直接契約に向いている人の特徴についてもご紹介しますので、ぜひご覧ください。
フリーランスの働き方のひとつである「直接契約」とは?
直接契約とは、フリーランスとクライアント企業が直接「業務委託契約」を結ぶ働き方です。
直接契約を結ぶためには、フリーランス自身が企業に営業を行う方法が考えられます。
また、以前に会社員として働いていた場合は、元の職場や取引先との関係を活用して仕事を紹介してもらうこともできます。
ツテが全くない場合でも、セミナーや勉強会などのイベントに参加し、人脈を広げて紹介のチャンスを待つ方法もあります。
直接契約と他の働き方との違いは?
フリーランスの働き方としてよく知られる「フリーランスエージェント」「クラウドソーシング」と直接契約を比較してみましょう。
これらの方法を利用する場合、同じ業務委託でも、直接契約とは異なる働き方になります。
フリーランスエージェントやクラウドソーシング
→エージェントやプラットフォームがフリーランスと発注元の間に入り、仕事の紹介や仲介をしてくれます。
報酬から仲介手数料が引かれます。
直接契約
→フリーランスと発注元が直接契約を結びます。
中間マージンは発生しません。
フリーランスが直接契約をするメリット・デメリット
メリット
フリーランスが直接契約をするメリットは、自分自身で契約内容の交渉ができるという点です。
エージェントを使う場合、営業や交渉はエージェントが代わりに行ってくれますが、自分が望む条件で合意できるわけではありません。
特に営業スキルに自信がある人にとっては、「自分で交渉すればもっと良い条件で契約できるのに…」ということもあります。
直接契約の場合、エージェントを介さずに交渉を行うため、単価や勤務時間など細かな条件の希望を伝えやすくなります。
あなた自身が直接相手と話し合い、自分の要望や条件をしっかりと伝えることができます。
また、直接契約は、報酬の支払い方法にも柔軟性があります。
フリーランスにとって都合の良い方法(例:月々の給与、プロジェクト完了時の一括支払いなど)で報酬を受け取ることができます。
デメリット
エージェントを介さないため、仕事の受注が得意でない場合や営業活動に時間や労力を割きたくない場合は、契約を得ることが難しいかもしれません。
また、直接契約では契約内容や報酬の交渉に自己責任が伴います。
エージェントを通じて契約した場合、エージェントがリスクを負ってくれることが多いですが、直接契約では自分自身が契約違反や報酬未払いなどのリスクを負う可能性があります。
そのため、直接契約をする際は、契約書や取り決めをきちんと作成し、自分自身を守るための対策をする必要があります。
契約が途中で打ち切られた場合の報酬や違約金についての取り決めなど、リスク回避のための保護策をしっかりと考えておく必要があります。
また、エージェントを通さずに直接契約することによって、より頻繁にコミュニケーションを取ることができ、企業との信頼関係を築くことも容易になるでしょう。
エージェントやクラウドソーシングの手数料がかからないため、手元に残る収入も増える可能性がありますし、営業が苦手なフリーランスの場合、契約につながらないことも多いです。
また、既存の仕事に忙殺されているため、新たなクライアントを探したり営業活動にまで時間を割くことができないという人も少なくありません。
直接契約に向いているフリーランスとはどのような人?
直接契約にはいくつかの特徴があります。
まず、営業や交渉、契約や請求業務などが得意な人にとっては、エージェントサービスを利用するメリットは薄くなるでしょう。
また、報酬の一部に支払われる手数料に抵抗がある人も、直接契約に向いていると言えます。
さらに、広い人脈があり、仕事の紹介やつながりが見つかりやすい人も、直接契約に適しています。
一方で、営業や交渉が苦手な人や契約や請求業務が苦手な人、またはフリーランスとしてまだ人脈を持っていない人は、直接契約には向いていないと言えます。
直接契約をする場合、まずは企業のリストアップをし、アプローチや面談を行い、最終的に契約を結ぶ必要があります。
しかし、営業や交渉が苦手な方にとっては、これらの過程は非常に大きな労力を必要とするものになるでしょう。
もし直接契約に向いていないと感じる場合は、エージェントやクラウドソーシングなどを利用して、仕事を探すことをおすすめします。
フリーランスの直接契約の需要が増えています! 特にスタートアップ企業が注目されています
近年、フリーランスと企業の双方が直接契約を希望するケースが増加しています。
特にスタートアップ企業の場合、エージェントなどの仲介会社に支払うマージンを削減するため、好条件でフリーランスと契約したいと考えるケースが多いと言われています。
直接契約をしたいフリーランスの方は、スタートアップ企業を狙うこともおすすめです。
大手企業を狙う場合は、案件数が多いエージェントやクラウドソーシングを利用するなど、柔軟に使い分けることも考えましょう。
また、在宅勤務をする場合は、バーチャルオフィスを利用すると良いでしょう。
バーチャルオフィスを借りると、自宅の住所の代わりに都心の一等地を使用することができます。
自宅のプライバシーを守りながら、クライアントからの信頼を高めることができるのです。
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